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今日は、あいにくの雨、というよりほとんど嵐。その嵐の中、この2日間サッカーが見れなかったうっぷんを晴らすかのように、全国地域サッカーリーグ決勝の1次ラウンド最終日を観戦しに本城陸上意競技場(北九州市)に行ってきました。過酷な環境の中、2試合とも激戦で、Jリーグ入りを目指すチームの思惑あり、2試合目が終わるまで決勝ラウンド進出チームが決まらないという、悲喜こもごもが詰まった盛りだくさんの内容でした。

他会場では、元アビスパの選手たちが多く所属しているV.ファーレン長崎や、多久島選手と安田選手が所属しているレノファ 山口が、決勝大会進出を決めたようですね。


まず、この会場(グループA)の出場チームは

AC長野パルセイロ(長野県):Jリーグ入りが目標、元福岡のGKノグチ・ピント選手が所属
株式会社ホンダロックサッカー部(宮崎県):元JFLチーム、今シーズンKyuリーグ3位
沖縄かりゆしフットボールクラブ(沖縄県):今シーズン、Kyuリーグ優勝
バンディオンセ加古川(兵庫県):昨年は、決勝ラウンドで涙の敗退、悲願のJFL昇格を目指す

で、今日の1試合目は、AC長野ーバンディオンセ加古川。2試合目は、沖縄かりゆしーホンダロック。


昨日までの結果からは、第1試合でAC長野が勝てば、その時点でAC長野の決勝ラウンドへの進出が決定。逆にAC長野がこの試合に負けると、どのチームにも決勝ラウンド進出の可能性が出てきます。
その第1試合。両チームとも、本格的にJリーグ参入を目指すチームであり、両チームともかなりの数のサポーターが来てました。特に、AC長野のサポーターは統制が取れていて、声も良く聞こえていました。

しかし、前半開始から強い雨と風。はっきり言って、この状況では、サッカーをするのも応援するのも過酷な環境。そもそも、この大会は3日間で90分間の3試合をこなすという、すさまじくハードな日程。波乱が起きるといわれている所以です。
前半風上から攻めるAC長野。いい展開で、幸先よく2点を先制します。このまま前半が終わるかと思われましたが、前半終了間際にこの試合の重要なポイントが訪れます。リードを許したバンディオンセ加古川が、逆襲から左サイドの選手へボールがつなぎ、ドリブルでペナルティーエリア内へ進入。仕掛けたところを、長野のDFが足をかけてしまい、PKを献上してしまいます。おまけに、この選手がこの日2枚目のイエローカードで退場となり、このPKをバンディオンセ加古川のキープレイヤーで元Jリーガーの濱岡選手が決めて1点差として前半終了。そして、運命の後半。後半開始直後から、風上から猛攻を仕掛けるバンディオンセ加古川。この試合は、風が強くて風下からはボールがぜんぜん飛ばないため、完全に風上有利の展開でした。しかも10人で守らないといけないAC長野は、1点を守りきることが出来ずに同点においつかれ。さらに、CKからドンピシャヘッドでゴールを決められ、ついに逆転されてしまいます。その後も、10人ながら攻める姿勢を示しましたが、このまま試合終了。これで、勝ち点でバンディオンセ加古川に上回られて、AC長野の敗退が決定してしまいました。

前半2点目を取った時には、決勝ラウンドへの進出が見えていただけに、AC長野にとってはとても残念な結果でした。試合終了直後、グラウンドに崩れ落ちるAC長野の選手たち。そして、大喜びする加古川の選手たち。好対照な光景でした。
加古川の選手たちは、サポーターに笑顔で挨拶。第2試合の結果次第では、決勝ラウンド進出の可能性があります。一方で、サポーターに悲しみの挨拶をするAC長野の選手・監督・スタッフたち。サポーターの一人がグラウンドに駆け寄って大声で叫んだ後、サポーターからの「AC長野!」の大声援。選手たちが、メインスタンドに向かってからも、声援がやむことはありませんでした。選手、スタッフ、サポーター皆が顔を覆って涙を流していました。決勝ラウンドまで、もう足をかけてましたからね~。ただ1点、前半終了間際のプレーが悔やまれます。

その後、AC長野のサポーターの方と話す機会があったのですが、この大会のために補強したノグチピント選手は、残念ながら指を骨折して出られなかったみたいですね。天皇杯で湘南を倒した松本山雅(長野)というチームとのダービーは地域リーグの試合ながら殺伐としていて、緩衝帯が設けられるほど。でも盛り上がるみたいですねー。このダービーは、「一見の価値がある」らしいです。しかし、この落ち込むAC長野のサポさんにかける言葉はなかったな~。



そして、第2試合。この試合で、ホンダロックが90分以内に勝利すれば、ホンダロックの決勝ラウンド進出が決定します。加古川の選手、スタッフやサポーターの方もこの試合を見ていて、当然ですが、沖縄かりゆしを応援してました。
この試合は、お互い地域リーグで試合をしているだけあって慎重な試合運び。沖縄かりゆしが豊富な運動量を武器に優位に試合を進めてましたが、何度もある決定機をホンダロックのGKがナイスセーブを連発。前半だけで、3点くらい?決定機を防いだと思います。とにかく凄かった。そして、前半終了間際にピンチをしのぎ続けたホンダロックが1点を先制して前半が終了。
そして、後半。沖縄かりゆしがワンタッチパスでうまくボールをつないで、ヘディングで同点ゴール!これには、加古川の関係者も大喜び。しかし、攻めるしかなくなったホンダロックの選手がペナルティーエリアに入って倒された?ところで、PKの判定。この判定はかなり際どいもので、かりゆしの選手たちも抗議しますが、当然ながらPKの判定は変わらず。これを確実に決めて、勝ち越し。ここからは、沖縄かりゆしの猛攻です。ひとつポイントの場面は、沖縄かりゆしのキープレイヤー元Jリーガーの斉藤選手がドリブルでペナルティーエリアに進入し、足をかけられて倒されたところ。これはPKの判定、と思いきやシュミレーションでイエローカード。むしろホンダロックに与えられたPKよりは、こちらの方がファウルっぽかったけど。確かに、PKを狙いには行ってましたけどねー。中立な立場からすれば、両方にPKを与えて欲しかったです。この後のチャンスも生かすことが出来ずに、試合終了。この瞬間に、なんとホンダロックの決勝ラウンド進出が決定し、第1試合に勝利したバンディオンセ加古川の敗退が決まってしまいました。試合終了の瞬間、加古川関係者からは、ため息とも、怒りの声ともつかぬ声が聞こえてきました。

決勝ラウンド進出が決まり、大喜びのホンダロックの選手とスタッフたち。沖縄かりゆしの選手たちは、死力を尽くしての敗退に、その場にへたりこみます。
バックスタンドに、沖縄かりゆしを応援する少人数のサポーターさん(4名)がいましたが、試合終了直後そのうちの一人から会場中に響き渡る「かりゆし、ありがとー!かりゆし、ありがとー!」の声。監督・選手の挨拶が終わってからも、「かりゆし!かりゆし!かりゆし!」の声がやむことはありませんでした。可能性がある限り、精一杯戦った選手たち。昨シーズンからのクラブの状況を思えば、”よくぞここまで来た”と言える十分な成績だと思います。

そして、2試合目の結果に期待していたバンディオンセ加古川の選手、スタッフたち。1試合目終了後は、あれだけの歓喜に包まれていただけに、2試合目の結果には落胆しているでしょう。特に、Pkの判定が不可解なだけに・・・。むしろ、逆の判定のほうが妥当だとも思いますが、それも含めてサッカー。こればかりは、受け入れるしかありません。


今日の2試合には、チームに関わる全ての人の思いが詰まっていて、とても心が動かされました。一時はほぼ勝ち抜けを確信しただろうAC長野。2試合目を、胃が痛くなる思いで見ていただろうバンディオンセ加古川の関係者たち。わずかな可能性にかけて、3日目でもあれだけの運動量をみせた沖縄かりゆしの選手たちと、敗退にもにもかかわらず、大声で感謝の言葉をかけるサポーター。JFL昇格に向けて、大きな歩みを進めたホンダロック。

クラブチームのいろいろな思いが詰まった、この大会。心揺さぶられましたねー。

地域リーグからJFLへの昇格の道は厳しく、敗退したクラブチームは、また来季のJFL昇格に向けて、また新たな出発です。はるばる北九州まで駆けつけたサポーターは、悲しみを乗り越え、来季の昇格を信じて応援し続けるでしょう。
どのチームのサポーターも、応援するクラブチームがある喜びを感じながら。


自己満足な記事にもかかわらず、ここまで読んでいただき、どうもありがとうございました!
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2008.11.24 Mon l サッカーのはなし l COM(0) l top ▲

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