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今朝起きたら、外は霧。昨日の夜も少し霧っぽくて危ないなと思っていたら案の定・・。
今日は都市高速を走って通勤しないといけなかったので心配したけど、自分が走る時間には都市高速の辺りはきりがほとんどなく、通行止めもなし。かえって、車が少ないくらいでいつもより早く着いてしまいました。


最近、スポーツ選手が書いた本などを読むことが多いのですが、その中でも強い印象を受けたのが、清原和博氏の「男道」。

清原和博: 男道

自分は、清原・桑田のKKコンビの甲子園はうっすらとしか記憶がありません。二人の運命のドラフトはは全く記憶にないし、その当時小学生だった自分にこの二人の気持ちが分かるはずもありません。清原選手が西武の4番として活躍し、桑田選手が巨人のエースとして活躍してた頃から少しずつ記憶が鮮明になってきます。
父の影響で中日ファンだった自分は、完全にアンチ巨人だったので、子供の頃から巨人が負けるのは中日が勝つのと同じくらいうれしかった記憶があります。1994年の10.8決戦で桑田投手がボールにつぶやきながら好投するのをテレビで苦々しく見ていたし、カムバック時のマウンドに跪き、プレートに右肘をつけたシーンだって「なんてかっこつけたことをするんだ」と思ってました。まぁ、子供の頃のことですからね。清原選手がFAで巨人に入団したことも面白く思っていなかったし、彼の活躍を喜ぶことはありませんでした。

この「男道」を読むと、自分の想像以上にいろいろな葛藤があって野球を続けてきたのかが良く分かります。ドラフトで挫折を味わい、親友との仲を引き裂かれて始まったプロ野球生活。ずっと憧れだった巨人への入団がすんなり行かなかったこと、入団してからも苦悩の日々が続いたこと、そして巨人との失意の別れ、今は亡き仰木監督と、これなしでは語れない桑田選手への思い。
自分自身は、桑田選手への感情がどうなのか、ということに一番興味を持って読んでいたのですが、一言では表せないくらい二人は強い絆で結ばれてるんですね。もちろん本にはかけない感情もあるんだろうけど、同じ年に現役を引退したのは決して偶然ではないし、お互い相手のことを常にライバルと思いながらプレーしていたんだろうと思います。桑田選手がいつかテレビで語っていた、「清原君がいたから、自分はここまでこれた」というのは、その逆もあると思います。清原選手がオリックス時代の左膝の手術、リハビリに耐えれたのも、待っているファン、そして桑田選手の存在があったからこそ。

私からすると、明るくて開放的、男気があって誰からも好かれそうな清原選手と、孤独にも耐えられるというだけあって寡黙で真面目なイメージがある桑田選手。性格的にあまり合わなさそうに見える二人だけど、清原選手からすると、桑田選手は「見かけによらず、大胆なやつだった」と表現しているし、やっぱり実際には違うんでしょうね(当然か・・)。

「清原和博」を特集した雑誌ナンバーでは、清原選手現役引退の挨拶で金本選手やイチロー選手の名前は出ても、その場に駆けつけた桑田さんの名前は呼ばれなかったと書いてありましたが、清原さんの感情としては、桑田さんはそれ以上の存在であり、むしろ名前を呼ぶ必要がなかったのだと思います(「何ものにも代えがたい終生の友」と表現してます。)桑田さんは、それを「名前をよばれるために大阪まで行ったわけじゃないから」という風に話してましたが、昔のわだかまりは今でもあるようで、「自分はいつまでも清原君を待ちますよ」と言っていたのが印象的でした。

二人とも、あのドラフト以来いろいろな感情があり、当然つらいことも多かっただろうし、それでも今「幸せな野球人生だった」と思えることが大切ですね。甲子園で活躍して鳴り物入りでプロ野球の世界に入っても活躍できない選手もいる。その中で、二人は記憶に十分残る活躍をして引退できた。それで十分だ、と。

二人ともが巨人から離れ、それから自分は二人を本当に応援できるようになりました。桑田選手の大リーグ挑戦が成功することを祈っていたし、清原選手がオリックスで左ひざの怪我から立ち直ることを期待していました。そういうプロ野球ファンの方も多いのではないかと思うのですが、それはこの二人と王監督を含めた3人にとっても、わだかまりが消えたという意味では同じだったのかもしれません。

この二人には、野球ができなくなるまで全力でプレーしてくれたことに感謝しています。
これからは、指導者としてもっともっと活躍して欲しいですね。
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2009.02.04 Wed l 日記 l COM(2) l top ▲

コメント

No title
正直言って、清原選手があそこまでボロボロになるまで現役にこだわる
とは思ってもいませんでした。その姿をみて、印象が変わりましたね。
決して、好きな選手ではありませんでしたが、晩年の姿はとても印象に
残っています。清原・桑田の両氏に、今後どんな人生が待ち受けているか
分かりませんが、野球界に関わっていて欲しいと思います。

ちなみに、これで安心して立浪も引退出来ますよ(笑)
2009.02.04 Wed l NagoyaNoid. URL l 編集
>NagoyaNoidさんへ
こんばんは。コメントありがとうございます。
巨人を退団してからの二人、特に清原選手の印象は変わりましたね。
立浪選手も今年が最後のシーズンと決めているようですし、日本一になって花道を飾って欲しいですね~。しかし、立浪選手も山本昌選手も、自分が小さい頃、まだナゴヤ球場で1軍が試合をしていたときから見ている選手ですから、すごいですよね~。
2009.02.04 Wed l あきガス. URL l 編集

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