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試合前のコレオグラフィの準備に関わられた皆様、お疲れ様でした。その場でオーロラビジョンに写るバックスタンドの景色を見ることができたので、なおいっそう感動的でした。試合前のU-13のダービーもいいプレーが見れたし、試合前はお互いのサポーターが作り出すいい緊張感に包まれていたんですけどね・・。

結局は、ダービーの雰囲気と緊張感を感じたのは、試合前とかろうじて前半だけ。後半は、「サッカーにならん」と何度つぶやいたことか。そりゃ~ね、目の前のちびっ子たちも試合中にもかかわらず、集中力なくして遊び始めますよ。それほど自分自身も試合に集中しにくかった。鳥栖とのダービーでこんなに緊張感が感じられないなんて、こんなことって自分の中では記憶にない・・・。

確かに日差しは強くて夏のようだったし、サッカーをするのに厳しい状況だとは思うけど、そんなのは超越している。ダービーだからこそあらわになったのかもしれないけど、チームの中での共通理解の無さ。チームが目指しているという「ポゼッションサッカー」、相手より1歩2歩も判断が遅れてパスコースが限定されるサッカーを、はたしてポゼッションサッカーと呼ぶのだろうか。そのポゼッションをしていてゴールが生まれたシーンなんてほとんど記憶に無いし、記憶にあるのはパスを回せば回すほど追い込まれて苦し紛れに出す精度の低いクロス。今シーズンゴールが生まれたのはむしろ、守備からすばやく攻撃に移ってのカウンターから。仙台戦のゴールも、裏を取った城後選手が右サイドを駆け上がって中央へ折り返し、ゴール前で2対2の形を作って生まれたもの。高橋選手だって、相手の隙を狙ってリスタートを早くしたり、スローインを早くしようという意識を頻繁に見せているけど、チームとしての共通意識としては感じない。これだけでもFWとそれ以外のポジションの選手で意識の違いを感じてしまいます。その結果が、シュートわずか5本。
このチームの「芯」は一体何なのか、選手たちの特性をどう生かしていこうとしているのか。確かに個人を考えればえばいいプレーもある。宮本亨選手からは特に気持ちを感じたし、こぼれ球を勢いよく拾ってゴール前にドリブルで上がってシュートまでもっていったのなんて最も盛り上がったシーンの1つだと思います。でもスタメンから交代選手の役割まで、連携面で言えば能力のほんの一部分しか生かされていない。本当に愕然とさせられたのは、スピードスター田中佑昌選手のピッチでの生かし方。試合残り10分で佑昌が入ってきた瞬間、サポーターは相手の裏を取り、スピードを生かしてゴール前あるいはサイドのスペースに走りこむことを期待している。当然、佑昌はそれを体現しようとしてディフェンダーの裏を取ろうと狙っている。その絶好のチャンスが訪れたと思ったとき、なんと右サイドの選手はパスを出さず手招きをして「もっと近づいて来い」と指示を出してしまう。このシーンでは、思わず私も怒りの大声を出してしまいました。そこに何の意味があるのか、そこで裏へのボールを出すチャレンジをせずしてどう佑昌を生かすというのか。

まぁね、ひどいですよ。1日たっても怒りがおさまらないので・・・。
試合後はじめて、挨拶に来る選手たちに対して「拍手」ができませんでした。もちろん共通理解の無さはすべての責任において監督にあると思います。あらゆる局面で、選手同士の共通の意図があまりにも感じられない。サポーターからブーイングが起こったときにも、視線はもちろんベンチの監督へ。監督もベンチでその光景を見ていたと思います。サポーターに対する謝罪のコメントを出しているのはサポーターのことも考えてくれているという面では、ありがたいと思います。でも、プロの監督が毎試合毎試合謝罪のコメント出してその場を凌ぐわけにもいかないでしょう。
これからこのチームを立て直す方策があるのか、今でもJ1昇格を目指していると自信を持って言い切れるのか、そこに尽きると思います。確かに篠田監督はアビスパの生え抜きとしてかけがえの無い存在。チームを引き継いだいきさつにも同情の余地はあるし、できればずっと続けてもらいたいという希望は当然あります。やっているサッカーに、勝利に向けての希望を少しでも見せてくれれば・・。でも、その思いを軽く突き抜けてしまうくらいのこの惨状。
おおもとを正せば、結局はフロント批判につながるんですけどね。やっぱり組織のトップがしっかりしないと、クラブが真っ直ぐに進もうと思っても、進ませてくれないのかもしれません・・。いくらアビスパに関わる皆がひとつになろうと思っても、今の状況では難しい・・。

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2009.05.11 Mon l アビスパ試合後感想 l COM(0) l top ▲

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